自社の未粉はてまひまかけ、品質にこだわります

産業遺産(産業考古学会)に認定された昭和22年創業の工場で、昔ながらの独自製法と人の手によって、品質にこだわった「でんぷん」を製造しています。

自社の特性で、品質にこだわり、沈殿槽に貯めたでんぷんを時間により取り除いて軽いでんぷんを沈殿槽貯めて、時間をかけ、でんぷんの種類に差別化をつけてます。その結果、他社には負けない自慢のでんぷんを製造してます。 機械化が進んでいる世の中、品質をおとさないで、でんぷん生産量の増加を目指して製造してます。

製法のちがい

一般市販の片栗粉 つぶつぶでんぷん
高速遠心分離・自然沈殿法 高速遠心分離・自然沈殿法
高温気流乾燥(150度10秒) 低温長時間乾燥(70度4時間)
原料から1日で製品 原料から1週間で製品
一般市販の片栗粉
高速遠心分離・自然沈殿法
高温気流乾燥(150度10秒)
原料から1日で製品
つぶつぶでんぷん
高速遠心分離・自然沈殿法
低温長時間乾燥(70度4時間)
原料から1週間で製品

沈殿方式「つぶつぶでんぷん」

なぜつぶつぶなの?

沈殿法により比重の重い大きな粒子だけを抽出し、自然に近い乾燥で長時間かけて作るため、粒状のでんぷんが出来ます。

なぜ沈殿方式なの?

自然に沈殿させるために比重の異なるでんぷんを分離することができます。

なぜ時間をかけるの?

時間をかけてじっくり乾燥させることで、でんぷんを顆粒状にし、また風味、甘味も失われません。

粒子の大きさがもたらすメリット

粒が他のでんぷんよりも大きな「つぶつぶでんぷん」のメリットは、優れた保水・吸水性にあります。

  1. 特徴を活かした代表的な唐揚げは、下味の水分を大きな粒子で吸着するため、油のささりがよく「カラッ」と揚がります。
  2. 保水性の高さからあんかけ等の料理では、長時間できたての状態を保つことが可能となります。
  3. 少ない使用料で調理ができるため、通常のでんぷんよりも長期にお使いいただけます。

独自の従来製法と合理化製法の粒の違い

原料のじゃがいもから澱粉をつくる工程上、合理化工場では原料に含まれるでんぷんをできるだけ多く製品化するのに対し、「つぶつぶでんぷん」は、独自の製法で沈殿棚に自然に沈殿する澱粉の中から、底の部分に沈殿するもののみを取り出します。

その結果、粒子が大きく保水能力に優れた製品を作り出すことが可能になります。

粒子の大きさ(μ)別の製品種類

でんぷん製造工程

工程全体図

 

1原料受入れ

原料(馬鈴薯)の貯蔵部屋は二部屋あり、一部屋約30tで合計60tの原料を貯蔵できます。

2貯蔵・洗浄

搬入された原料に混入している土を取り除き、水を利用して砂利を除いてから計量後に貯蔵します。
磨砕前にイモ洗いをして付着泥を綺麗に洗浄します。

3磨砕

洗浄された原料を水と一緒に磨砕(すりつぶし)してドロドロの状態(原乳)にします。
1時間に約2.5t~3.0t磨砕します。

4分離

高速遠心分離機で原乳からタンパク質を分離して廃液側へ、また皮類はGLというステンレス金網にて捕獲し澱粉粕として分離します。
澱粉粕は家畜、堆肥など自社の敷地内で処理します。

5ふるい

液体対応円型振動ふるい機で異物(美粕、不純物)を除去します。

6澱粉と水を分離

専用機械にて澱粉と水を分離し、濃度を濃くして、タンクへ送ります。

7沈殿

上層部に薄く微粒粕を含む軽い澱粉が沈殿します。これを水を利用して別タンクへ移動し、新たに真水を注ぎ、再度撹拌してから沈殿を待ちます。澱粉は約8時間で沈殿します。
その日に貯めたでんぷんは、後日~乾燥させます。

8脱水・乾燥

沈殿してから上澄み液を新しい真水と交換して撹拌し、溶解してから脱水・乾燥します。未粉と一般でんぷんは、脱水、乾燥方法が違います。

9包装・検査・発送

乾燥した物を計量して袋詰めします。定期的にロットができたら、検査員を呼び自主検査を行います。
トレーラ、JRコンテナ、運送会社など全国へ発送します。

製造日は毎日、自社で小型振動ふるい機でランダム検査をしています。

年間のでんぷん製造予定

春操業

3月 春操業3月中旬
4月 製造
5月 製造
6月 製造
7月 春終了7月初旬

秋操業

8月 秋操業8月初旬
9月 製造
10月 製造
11月 製造
12月 秋終了12月初旬

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